話題のiDeCoまるわかり はじめた人はトクしている 「老後のお金対策編(前編)」

国の年金制度という安心感に加え、高い節税効果が話題のiDeCo(個人型確定拠出年金)。

今回は、老後のお金対策という視点から、iDeCoを有効活用する理由について、iDeCoの専門家であるファイナンシャルプランナー山中氏に聞いてみました。

私たち世代が、真剣になって老後のお金対策に取り組まなくてはならない理由

緒方 花穂里(以下:緒方)
私たち世代は、年金があてにならないなど、老後の不安についてテレビや新聞等でよく目にします。時折、友達とも漠然とした不安について話す事もありますが、その不安の解消のためのお金の対策は、ついつい後回しになってしまいます。

山中 伸枝(以下 山中)
社会人になりお給料をもらうようになってから、お金と向き合うようになったのですね。

緒方
日々の生活でなんとなくお金を使っていては、お給料もあっという間になくなっちゃう。これではいけない!と思い直し、社会人3年目くらいに保険会社で毎月2万円を積み立てる個人年金をはじめました。

山中
早くから老後に向けて準備をするなんてえらいですね。どうしてそれをはじめようと思ったのですか?

緒方
あまり深くは考えていなくて、とりあえずという感じで(笑)女性は男性に比べて平均寿命が長いですし、とにかく老後のことが不安で。

山中
とりあえずとはいえ、早くから対策を取る行動力は素晴らしいですよ。私がお受けする相談で、最近圧倒的に多いのが、老後の不安を少しでも解消するために必要な対策についてです。

緒方
しかし、コツコツと積み立てても、今はゼロ金利時代ですから金利でお金を増やすことはできないので、預金さえしておけばなんとかなっていた両親や祖父母の時代がちょっと羨ましいです。

山中

そうですよね。実は、バブル期はとりあえず銀行にお金を預けておけば自然とお金が、10年で倍になるような時代だったんです。

緒方
それは、羨ましい!私たちの時代とはどのくらい違うのでしょう?

山中
72の法則というものをご存知ですか? 72を金利で割ると、その金額が2倍になるまでの年数が分かるというものです。例えば、当時の金利が7.2%であれば、72÷7.2=10。つまり、10年で100万円が200万円、500万円が1000万円になるということ。

緒方
では、今の金利だと0.01%だから、72÷0.01=7200。倍になるまでに7200年もかかるということですか?!

山中
天文学的な数字ですよね(笑)つまり、普通に預金をしているだけで10年で倍になる時代と同じことをして、老後のお金の対策をしているようでは、到底追いつかないわけです。

緒方
私たち世代が、真剣に老後のお金対策に取り組まなければならない理由が明確になりました。日々の忙しさに流されて、後回しにしていてはいけないですね!

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iDeCoの節税メリットを金利換算すると約20%。国民の権利を使わないなんてもったいない!

緒方
老後のお金対策をするために、今の時代にあった良い方法はあるのでしょうか?せっかく生活費を削って対策するのなら、少しでも賢い選択がしたいです。

山中
まず、ベースとして外せないのは、iDeCoと呼ばれる個人型確定拠出年金です。これは国の年金制度で、節税メリットを得ながら老後のお金対策ができる、おトクな制度です。

緒方
国の制度って、なんとなく難しいイメージがありますし、知る機会もなかなかないですよね。おトクな制度があるなら、はやく言って欲しいです!(笑)

山中
そうですよね。でも情報通で、iDeCoをはじめている人はすでに、約43万人いるんですよ。*2017年3月末日時点での加入者数 参照:厚生労働省ホームページ

緒方
何事も、情報合戦ですね(笑)iDeCoはどのようなおトクがあるのでしょうか?

山中
例えば、年収500万円の方が、月2万円、年間24万円の積立をすると、年末調整で2万4000円の還付を受けることができます。また、翌年の住民税も通常より2万4000円安くなります。*お客様の適用税率によって異なります。

緒方
つまり、同じ月2万円をiDeCoで積立をすれば、4万8000円もおトクになるということですか?

山中
その通りです。この節税メリットを金利に換算すると、約20%になります。

緒方
節税ってすごい!

山中
iDeCoは、国の年金制度ですから、ここまですごい節税が公的に認められています。低金利の中、国民の老後の不安を解消するために、例外的とも言えるほどの節税を可能にして、それを補おうとしているわけです。

緒方
国の制度だから、誰でも利用できるということですか?

山中
20歳から60歳までの方は一部の方を除いて、原則加入することができます。言い換えると、iDeCoは、国民の誰もが使える権利。こんなおトクな権利を使わないなんてもったいないです!

緒方
知らなかったではすまされないですね。国の制度も侮れないな!

老後のお金対策編(後編)はこちら


対談者紹介

山中 伸枝
株式会社アセット・アドバンテージ 代表取締役
どこの金融機関にも属さない中立公正な独立系ファイナンシャルプランナー。
近書に「ど素人が始めるiDeCo(個人型確定拠出年金)の本」(翔泳社)。

緒方 花穂里
株式会社ベネフィット・ワン 東日本営業部 法人グループ CSチーム チーム長