サラリーマン必読! 所得控除を使い倒せ

人生100年時代に向けて、無理なく、賢く備えたいですよね。サラリーマンにとっては、収入を増やせばいい!とはいっても、実際にはなかなか難しいこと。ならば、支出を減らすしかない?!
そこで、サラリーマンの強い味方「所得控除」について、お金の先生と一緒におさらいしましょう。もしかしたら、手元に残るお金を、少しでも多く残すことができるチャンスを見逃しているかもしれませんよ!
2017.10.02

手取り金額を最大化!

控除の金額が多ければ多いほど、手元に残るお金が多くなる

会社から決まった金額のお給料を受け取るサラリーマン。給与明細をよくよく見ると、会社からの支給額から、所得税などが差し引かれた後、手取り金額が決まりますよね。 ということは、簡単な話、差し引かれる所得税などが少なくなれば、手取り金額が増えるわけです。 では、その所得税は、どのようにして決まるかというと、給料から様々な「所得控除」を差し引いた金額をベースに、計算されます。 つまり、この「所得控除」の金額が多ければ多いほど、所得税が少なくなり、手元に残るお金が多くなるわけです。 サラリーマンの場合、毎月給与から所得税が天引きされているのですが、その税額はあくまでも概算。なぜなら1年終わってみないと、本当の「所得控除」の額がわからないからです。そこで、年末に各種所得控除を再計算して調整します。それを「年末調整」と言います。

「年末調整」で、「所得控除」を再計算するためには、自分で手続きしなければなりません。せっかく権利があるのに、見落としていたら大変です!!
「所得控除」をしっかり味方につけて、手取り金額を最大化したいですね。

見落とさないで!

せっかく国が用意してくれている「控除」はすべて使い切る気持ちで!

サラリーマンに認められている「所得控除」は、たくさんあります。 あまり見る機会が少ないかもしれませんが、国税庁のホームページに、とてもわかりやすい所得控除の一覧が掲載されていますので参考にしてみてください。

国税庁のホームページ >

その中から、代表的な「所得控除」についてカンタンにご紹介します。見落としているものはありませんか?
「おや?」と思うものがあれば、その種類別の詳細が掲載されている国税庁のホームページをチェックしてみてください。とても整理されていて、初めての方でも、分かりやすいですよ。

「所得控除」一覧

■ 基礎控除

他の所得控除のように一定の条件に該当する場合に控除するというものではなく、すべての方が、一律38万円適用されます。
国税庁の詳細ページ >

■ 扶養控除

給料が103万円以下などいくつかの条件を伴った生計を共にする扶養家族がいる場合、その人数の制限なく、一定の金額を所得から差し引くことができ、「年末調整」で手続きできます。
国税庁の詳細ページ >

■ 配偶者控除

給料が103万円以下などいくつかの条件を伴った、生計を共にする配偶者がいる場合、38万円または48万円を所得から差し引くことができ、「年末調整」で手続きできます。
国税庁の詳細ページ >

■ 配偶者特別控除

自身の所得が1000万円以下で、配偶者の給料が103万円超141万円未満の場合、最高で38万円を所得から差し引くことができ、「年末調整」で手続きできます。
国税庁の詳細ページ >

■ 障害者控除

自身や、家族が障害者である場合、その種類によって、一定の金額を所得から差し引くことができ、「年末調整」で手続きできます。
国税庁の詳細ページ >

■ 寡婦控除・寡夫控除

配偶者が亡くなった、配偶者と離婚した場合、諸条件に合わせて一定の金額を所得から差し引くことができ、「年末調整」で手続きできます。
国税庁の詳細ページ:寡婦控除 >
国税庁の詳細ページ:寡夫控除 >

■ 社会保険料控除

自身の健康保険料や、厚生年金保険料が給与から天引きされた場合は、会社が手続きを行ってくれますが、妻や子供の国民年金保険料など社会保険料を支払った場合は、対象となり「年末調整」で手続きできます。
国税庁の詳細ページ >

■ 医療費控除

自身や、生計を共にする家族の医療費が一定額以上あった場合、最大200万円が医療費控除として、所得から差し引くことができ、「確定申告」で手続きします。
国税庁の詳細ページ >

■ 雑損控除

災害、盗難などにより、住宅や家財などに損害を受けた場合、一定金額を所得から差し引くことができ、「確定申告」で手続きします。
国税庁の詳細ページ >

■ 寄附金控除

国や地方公共団体など公益的な寄付をした場合、一定金額を所得から差し引くことができ、「確定申告」で手続きします。「ふるさと納税」はこれに該当します。
国税庁の詳細ページ >

■ 地震保険料控除

地震保険料を支払った場合、支払った保険料に対して最大5万円を所得から差し引くことができ、「年末調整」で手続きできます。
国税庁の詳細ページ >

■ 生命保険料控除

生命保険料、介護医療保険料、個人年金保険料を支払った場合、支払った保険料に対して、最大各4万円、3種類で合計12万円までを所得から差し引くことができ、「年末調整」で手続きできます。
国税庁の詳細ページ >

■ 小規模企業共済等掛金控除

小規模企業共済や、個人型確定拠出年金の保険料を支払った場合、掛金支払いの全額を所得から差し引くことができ、「年末調整」で手続きできます。
国税庁の詳細ページ >

それぞれ条件が細かいため、詳細は割愛しましたが、意外にたくさんありますね。見落としているものはありませんでしたか?
国税については、国税庁の電話相談をご利用されることをオススメします。
税についての相談窓口 >

人生100年時代に備えるためには、まずは、こうした国の制度に目を向け、使い倒すつもりで活用することをオススメしたいです。


今回のお金の先生は

福田 斉子 (ふくだ ときこ)
シングルで二人の男の子を育てながら、プロのファイナンシャルプランナーとして活躍中。高い金融知識と自身の経験をもとにした女性のための資産づくりに定評がある。